楽しい献血のススメ

日々あれこれ

僭越ながら、先日献血回数60回を達成しました。平均年3-4回ほど献血に行っている計算になります。献血ってめちゃ楽しくて、16歳で献血デビューしてから今日に至るまで、まったく飽きることがありません。

私は産婦人科医なので、献血で分けてもらった血液を湯水のように使わなければならない場面もあります。「少しでもお返ししたい…」という気持ちも5%くらいありますが、なにより献血が楽しすぎるが故、遊園地に行くような気持ちで献血に通っています。

献血は楽しい

  • 落ち着いたカフェや図書館のような静かな空間で、
  • 最新の雑誌や人気漫画が読めて、
  • 飲み物はフリードリンク、場所によってはお菓子が食べ放題で、
  • 献血後、Web上で血液検査の結果が見られる
  • お土産にティッシュや洗剤など日用品がもらえて生活費の節約になる

これらはよく知られた献血ルームのサービスですが、それに加えて、

  • 事前検査の採血を楽しむ
  • 本採血を楽しむ

という方法もあるんです!痛いのは嫌いですが、針を刺される瞬間はジェットコースターが降下しはじめるときのようなスリリングな体験ができるし、自分の体内をめぐる血液が採血管やチューブの中にチューっと出てくるのはなんだか不思議でおもしろいですよ。

そして献血の一番のハイライトは、

  • とれたてホカホカの自分の血液がパックにパンパンにたまっている達成感
  • 成分献血で自分の血液が遠心分離されていくところが見られるところ

です!

遠心分離機はずっと見てられる

成分献血では、血液の中から血小板や血漿などの成分だけを取り出して、残りの血液(赤い成分=赤血球を含む)を体内に戻す方法です。血液をまるごと献血するわけではないので、回復も早く、年間に実施できる回数も多いです。

自分の赤い血がチューブの中を通って遠心分離機の中に吸い込まれ、そこでぐるんぐるんと遠心分離されて金色になった血漿や血小板が別のチューブを通って少しずつパックのなかにたまっていく様はずっと見ていられます。ガン見しすぎて献血ルームの看護師さんに「どうしましたか?」と声かけられるレベルで。「遠心分離機見てるの好きなんで…」というと98%怪訝な顔をされますが、2%の看護師さんは「じゃあ見やすいようにちょっと寄せときますね」と見やすい位置まで寄せてくれます。遠心分離機を見るのが好きで献血通ってる人、一定数いるんでしょうね…。

この気持ちは、回っている洗濯機をずっと凝視していられるアレに通ずるものがあるかもしれません。

どうですか?自分の血液が遠心分離機にかけられているところ、見たくなってきましたか?

ぬー
ぬー

それが見られるのは献血ルームだけ!

成分献血のデメリットとしては、針を刺してから献血が終わるまで1時間程度かかること。全血であれば15分くらいで終わります。

いろんな献血ルームをめぐるのも楽しい

都市部であれば、献血ルームが何か所か点在しています。献血ルームによって、雰囲気や出してくれるお菓子が少しずつ異なります。献血後にアイスクリームやパンをもらえるところもあります。

個人的には、街の中心部にある献血ルームよりも、血液センターが併設された郊外の献血ルームのほうが、広くて落ち着いていて、スタッフも優しくて、お菓子の種類も多くて好きです。

旅先の献血ルームに行ってみるのも楽しいです。献血のカードに旅先の都道府県名が刻まれるのもひとつの思い出になります。

献血できる人には条件がある

献血の種類によって、年齢や体重に基準が設けられています。その他細かいルールもありますので、詳しくはこちらをご覧ください。献血できないケースについてはこちらをご覧ください。

また、血液を採取するにあたり、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIVなど感染症の検査も行われますが、検査を目的に献血に行ってはいけません検査の結果は本人に通知されないですし、最悪ほかの人に感染症をうつしてしまう可能性もあります

性感染症の検査については、場所により検査の内容は異なりますが、保健所が匿名、無料で実施しています。詳しくはお近くの保健所のホームページなどをご確認ください。

ぜひあなたも献血沼へ

献血ルームはいきなり行くと混雑していてお断りされる場合やかなり待つ場合がありますので、予約を取ってから行くのが断然オススメです。

献血が趣味になれば、趣味を楽しみつつ社会貢献ができちゃいます。献血の回数は年間で制限されていますので、「いつ何時でも行けるわけではない」という焦らしプレイとすることで、より一層献血当日を楽しむことができます。

貧血で断られてもめげません。焦らしプレイなんで。次頑張るんで。

というわけで、皆様もぜひ一度お試しください。献血。

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